めくりめくるほど 鮮度は薄れ 鈍色に成った 過去たちよ 見て見ぬふりした 寂しい癖も 在り続けるなら それでいいと 終点を見据えて 助走をつけた 白線を逸れた 背中を見ていた 変わっていくのは 寂しい性ね 残ったそれにも 名を付けよう あなたが空を 白と言うのなら きっとそうだと 目を凝らした 慣れた指先が 空を切ろうとも 他愛ない日々に 成りたかった あなたの中の わたしでいいから 無垢を被せた 歪な温度も 結末の側に 隠していたいの かわいそうだって 不幸じゃない あなたがそれを 愛と言うのなら きっとそうだと 頷いてた 成れない姿じゃ 愛想も無いね こんな痕など 他愛ないさ