見たこともない 耳にしたこともない ただ在るのは 木漏れ日と絶望 不服だけが 自我を突き動かし いつかのように だれかのように 淋しさの虚空を 彷徨う舟 どこまで行っても そぐわぬ細い腕と わずかに迷う星 あくまで自分が 練りだした甘い餡と たしかに灯る木々 夢見る銀の呼吸と 破壊の残像は 煌めく本能と表象を リンクして走り去る 痺れる僕の命と 讃美の爆発は 疑いのない現実をもたらし 発酵した自由を祝うのさ どこまで行っても ディテールは漂流中 涙もシュールの中 あくまで他人が 掘り当てた旧い琥珀 たしかに染まる頬 夢見る金の努力と 紛いと真実は 蠢く本性と客観を リンクして騙し去る 毀れる君の命と 耽美の行先は 終わりのない忍耐を超越し 逆行するリズムと宝石さ 辿り着いた 今を穢さずして 繰り出される 小狡いサブリミナル 抗いだけが 織布を裁ち動かし その姿は 眉間に皺を 寄せて立つ D'Onofrio 顧みる時 報われた時 殻を捲り "街"へ飛び出そう!