ただただどこまでも続く 山々の稜線を 高く波打ちうねるように駆け上り 照らしてゆく 追いかけてみればそれは夜の残り 火で ハラハラと灰と消える そして一日が始まる 朝焼けに空が輝いていた日々が 白い綿毛が舞い上がる 火の粉のように 悲しみの庭など焼き 尽くしてしまえよ 朝靄の波間に見える 家々の屋根々々が 凪いだ海に浮かぶ 小島のように見えていたんだ くるぶしに打ち寄せる朝の穏やかな 日差しを踏んで飛沫を蹴り上げて 歩く そして一日が始まる 朝焼けに空が輝いていた日々が 白い綿毛が舞い上がる 火の粉のように 悲しみの庭など焼き 尽くしてしまえよ 白い綿毛が風に舞う火の粉のように