理想の自分ってどんな?と 茹だって また一人思い出している さめざめと泣いていた 自分の背を押すのはいつだって きっとまだ 理解などできない少年だった 全部ただ 好き嫌いだけでも生きていられた そうして今 くだらない大人になっていたんだ 積もる話があるなら アルコールを頂戴 国道沿いをチャリで走った どこまでだって行けると思った 僕らは未だ道の途中だ あの頃走った くだらん大人になってないか 青春は僕らを何と言うか 少年の目線はすっと僕の 背に伸びたようだ 理想の未来ってどんな?と 期待で胸躍らせていたんだ 空想上のヒーローたちと並んで 僕が立っている気がした きっとまだ 時が凍りついて動かぬようだ 全部では無いが 一部が溶け始めたようだ そうして今 気づかぬうちに流れ溢れ出した 懐かしい教室の匂いが うまく思い出せない 片道を切符を持った僕ら 人生の芯なら通過したんだ 後は惰性でただ生きていくんだ それで悔いはないか? どうせいつか全て終わるんだ やりたいことなら5万とあんだ 少年は僕を指差し言った 「なりたかった僕だ」 生き足りないけど 悔いなどない 変われないってのも悪くはない 僕の全部が終わるその日に そんな風にただ思いたい それまでの日々を想いたい 国道沿いを指でなぞった 世界はとうに変わったようだった それでも変わらず夢語る僕らに アルコールなどいらない なりたい自分になってたいな 夢語るやつは笑われるんだ それでも嘘つけない理由が 嬉しそうにはしゃいだ 僕らはずっと道の途中だ 人生の芯なら何度だって 自分の手で創り上げるもんさ これからもずっと