Track byLamp
はるか遠く 入江の先の小さな灯台 目を閉じればそこにあるような 絵画の中に縁取られた古い記憶 夜は溶けて 暗い紺色の岸辺に 疎らに浮かぶ臙脂の屋根 漂う心 海の中に包まれて 黄色く光る海原 向こうに浮かぶ港 いつかの君が 淋しそうに歩いていた 朝が混ざり始めた 夜明けの空の色 まだ名前の無い時の中で 眠れぬ鳥が霞む空を飛んで行く 後ろに遠のく街が 懐かしく見えたのは 弾けた泡の後に残る 温もりのせい 舞台は終わり 幕も閉じる ネオンと夢が散らばっていた