永遠の想い出に刺されている 鮮やかな棘が離れない あの野ばら 手折らなければ こんなに痛まなかった筈なのに わらべは見たり 野中のばら 清らに咲ける その色愛でつ 飽かず眺む 紅匂う 野中のばら 君を見つけて仕舞ったのは 夢の始まりだった 永遠の優しさに結ばれたと その棘の傷は顧みず 永遠にこの手を染める その棘の傷は あぁ…顧みず 手折りて行かん 野中のばら 手折らば手折れ 想い出種に 君を刺さん 紅匂う 野中のばら 君の言葉が意味した事に 気がついていなかった 永遠の想い出に刺されている 鮮やかな棘が離れない 手折られて 君はただもう 綺麗に見送られて行くだけ わらべは折りぬ 野中のばら 手折りて哀れ 清らの色香 とわに褪せぬ 紅匂う 野中のばら 手折られた君が最後に言った 棘に添える刻印 「永遠の想い出になりたいから 在るだけの棘で刻ませて 私さえ手折らなければ 明日もあなたに会えたのに」 だって僕は君を離したくなかった それだけだった 永遠の想い出に刺されている 鮮やかな棘が離れない あの野ばら 手折らなければ こんなに痛まなかった筈なのに