枯れた泉にシャベル突き立てて 穿つ 探る 形振り構わず ここはまだまだ死んじゃいないよと その背中を撫でるように 呟いた あれほど 夢 希望 で溢れた街も もう今は見る影もない 誰のために何しているのかも わからず 記憶を掘り返し 管を巻く あー何もないんだなぁ 俺にはもう 忘れてしまえたならいいのに 掘り返す度に気付く 喉が渇いて仕方ないや 理由がなけりゃ 正気も保てず 焦る 壊す 身の程を知る 自信もなけりゃ どこにも行けずに また繰り返して立ち尽くす 更に 待てど暮らせど 水 湧くどころか なぜか 俺に重なりやがる 俺はまだまだ死んじゃいないよ 虚しく響いている あー何もないなら 踊るか もう 別にやりたいこともないしな 全部 面倒くせぇや あぁ どうぞ 笑ってくださいな ここら一帯 ざっと掘り返しました やはりただの荒れ地でした どこに 夢 希望 を見ていたんだっけ まだまだ死んじゃいませんよ あー何にもないんだなぁ 俺にはもう 消えてなくなっちまえばいいのに 掘り返す度に痛いや 渇いて仕方ないや あー何もないから 次へどうぞ そのうち見返してやるからな 置いていけ 置いていけ さぁ どうぞ 笑ってくださいな