瞬く度 空を破っていく 恐ろしくも儚い雷 目が眩むほどに焦がれてしまっていた 消えていく事すら もう 叫ぶように光って 数秒を奪っていく 居場所を探して 真っ直ぐに落ちていった きっと 僕もそう あの光のように 空っぽの空に 線を描いている 鳴り響く度 呑み込んでいく 一生分の音を僕は聴いている 幸も不幸も全て 同時に鳴っていた この鼓動と似た音だ 消えると知っていて 命を放つ 暗闇を裂いて また次ぐ闇へ そんな未来を 今日も受け取っている 居場所を探して 真っ直ぐに落ちていく 悲しみの裏で笑っている 怒りのそばで祈っている 泥水に映った星の様 たった一度 一瞬 放つために 一生を使って消えた 気が狂うほどの 暗闇を越えて 僕も探している あの光のように あの光のように 暗闇の向こうへ 叫ぶように光って 数秒を奪っていく 居場所を探して 真っ直ぐに落ちていった きっと 僕もそう あの光のように 空っぽの空に 線を描いている 輝く度 耳を澄ましている 勇ましくも儚い雷 眩しいまま 胸に今も焼き付いている 僕もいつかは