窓の外には静かな雨が 無邪気に僕を惑わせて 部屋は暗くなっていく このまま僕が行くなら 得る物と失う物 秤にかけてそれが どうなる訳も無く カーテンを閉じて 耳を塞いでも 聴こえる 鼓動が 止まない 真夜中に君と二人 海辺まで走って行った 雨の音に声は 掻き消されてしまう 裸足で立つ部屋の中 書きかけの手紙を 丸めて投げ捨てたまま 夜が深くなる 明かりを消して 耳を塞いでも 聴こえる 鼓動が 止まない ゆっくりと沈んでゆく 遠くからやってきて どこか遠くへと去ってゆく カーテンを閉じて 耳を塞いでも 聴こえる 鼓動が 止まない