幼い頃によく遊んでいた 公園がどんどん小さく見えるのは 背が伸びたからかな 街はジオラマになっていく あの頃は夕方のチャイムを 聞けば家が恋しくなって 落ちていく夕日に ペダルを漕ぐ足を急がせた ふと吹き荒れた空風に 運ばれた思い出に 忘れかけていた記憶 全て放さないように 掴み取ろうとしたけれど この指をすり抜けていくように 思い出せない事ばかり増えて それが何でもない日々だとしても この胸が からっぽになっていく気がして My home town 流れるのはいつかのメロディ 他愛もない話だけでずっと 笑い合ってたベンチから見えた 空は背が高い建物で 今は少し違って見えた ねぇ君は今もこの街で 過ごしているのかな 目紛しく変わっていくこの街の中で 何ひとつ変わらない笑みで この胸をすり抜けていった君の 手の温もりも匂いも会話も 全部思い出せないけどいつも ユニゾンで歌ったこの街の隅に My home town 流れるのはあの日のメロディ 有限でいて果てしないこの道の上 ふと振り返っては自分に言い聞かす 「きっとあなたは間違ってない 間違ってないから。 昨日までの全てが あなたをつくってくから。」 正直に直向きであろうと思うけれど この指をすり抜けていくように 思い出せない事ばかり増えて それでもきっと身体の奥底で ちゃんと僕を動かす歯車になってる 指をすり抜けていくように My home town 流れるのはいつかのメロディ