凍える寒さに手を合わせる 長い道のりも残り数歩 雨雲がそらを隠した夜 ロウソクの火すら見えない道 右も左もわからないから その場で立ち止まった 音もなく落ちていく雪が 足跡を消した 凍る手袋を白く染めて 見えない星空を眺めていた 小さな光が奥を照らす 幾つもの色が集まってる ひとつーひとつを辿り歩こう 道標にしてさ 白く染まる道の上に 黒い線を描いた 辿り着いた先に見つけたのは 星で着飾って瞬く空 触れて見たくて手を伸ばしていた のみの木の天辺に 枝が揺れて弾ける雪 ガラスの中舞い踊るように 吐いた息が空に昇る夜空 長い帰り道も残りもう一歩