あーこのままどっかへ 行ってしまおうか 止まったままの日本海タワーの上 もう夏はすぐそこまで来ているよ 紐を嚙み千切って振り解いた犬が 浮いてた 自販機で買った炭酸を飲んで 自転車で北へとペダル漕いだ コンビニで買ったアイスは溶けて アスファルトをちょっと甘く 味つけた このまま果て無い旅をしよう 白砂に覆われた寂しい街の先 つまんない日々から抜け出そう 既に手遅れのこの地を置き捨てて 何処かで見たような読めない文字 並んだ標識 目に映らない人たち 鉄塔の上には火花弾けて 燃え上がって吠えた犬がまた 浮いてた このまま果て無い道を行こう 海に沈んでしまった静かな街の先 退屈な日々に別れを告げ 既に黒く染まったこの土地を 捨てるのさ 永遠なんて 絶対なんて無いと信じていたけど 夜を喰う虚しさが バカ暑い夏の空が 終わりそうにないから 北へ!