腐れ果てて冷え切った夜でも あなたの歌が離れない 互いに撃った鉛の熱さが どこか僕を狂わせた 吹雪く雪肌に身を強張らせ ガラスが割れる音がした 美しいこの瞬間を全て 残したいと思ってしまった まだ足りない まだ足りない 世に蔓延る名作は聴き飽きたんだ 自分で作る以外に魅力が 足りないんだ 音楽を 愛してるだけの僕に嫌気がさした 人生の終わらせ方はせめて 綺麗でありたいんだ 凍える瞼 足が竦むんだ 氷柱の寒さで暖を取る 横たわるあなたを抱き抱えて 嗤い顔で僕は偽った 眠る為に楽譜を薪にした 思い出じゃ目が覚めない 創り上げてきた物全てを 壊したいと思ってしまう まだ足りない まだ足りない 夜に蔓延る名作を聴き尽くした 他人が創る音楽は僕を満たさない 音楽を奏でても伝わらない感情が 増すばかり 亡霊になったあなたを求めて一人で 咽ぶ まだ足りない まだ足りない… まだ足りない まだ足りない…