夜逃げの準備だ 腹が減っちゃまずいだろう? なけなしの金を払って満たす食欲 見つからないように仮面を被って 滔々と変わる人混みに紛れる 信じちゃまずいだろう? 正義のパチモン 騙された俺の方が悪いのは癪に障る そろそろ時間だ人混みが消える バレる前に俺は闇に混ざる 月詠に話しかけるゾンビ 蕩れを撮れと並べ 肺に落ちた証紙を焼いて 月明かりに浮かび上がる 昏い亡霊の顔が 酷く俺に似ていたんだよ 逃げ出そうぜこんな街 逃げ出そうぜこんな国 逃げ出そうぜこんな夜 逃げ出そうぜ全部ぜんぶ 離してはくれないさ お巡りは俺を追う ありったけの街灯を伝って 宵を覚ます 狂ったように装えば忘れる気がした 背景が無いまま瑕疵が増えていく 腹を立て飛び立った 興が冷め苛ついた 羽根を捥ぎ灰にした 正気じゃねぇ 気温は上々寧ろ汗が伝う 飢えに紛れて壊す衝動が溢れる そろそろ判決だ余罪は来世で 好きなものも無く廃れていくのが 目に見える 月馳せるに踊り狂うゾンビ 腫れよ霽れと騒げ 心に堕ちた暦を弾いて 月下に浮かび上がる 黎い地平線の端が まるで地獄のような美しさでした 逃げ出そうぜこんな街 逃げ出そうぜこんな国 逃げ出そうぜこんな夜 逃げ出そうぜ全部ぜんぶ 忘れようぜこんな街 忘れようぜこんな国 忘れようぜこんな夜 忘れようぜ全部ぜんぶ