『待ってたんだよ』 「遅くなったね」 『……あの夏の後の事、 聞いていいかな?』 「"君" が居たこと、嬉しかったんだよ。 例えばソレが紛い物でも。」 「その後はさ、"君"を歌った。 あれで良かったか悩んだけど、 やり切ったよ。」 『……実はずっと見てた。 ずるい気もしてたけれど……。 嬉しかったよ。』 『悪いこと、したね。 でも、気付いたんだよ。 心の在り処。 そして、君が眩しかったこと。』 幼心返る二人、そっと指を重ねて。 いつか閉じたページ、 続き描くよう語らう。 記憶の中にのみ咲く、共に想う証 二人は、確かに生きたのだ。 確かに、触れ合ったのだ。
