また夢を見てた。 目を拭って水を飲む まだ、憶えてる。 まだ、憶えてる。 煩い程 熱を帯びて焼け付く 夏風が揺らす陽炎が まだ 此の目に映るうちは 歌うよ君がいた証明を。 また夢が醒めた。 跳ねる息、眩む世界。 僕が引き金を引いて終った あの夏の話に栞を挟んで、 未だ苛まれる僕を 君は嗤うだろうか? いや、ただ笑うのだろう。 煩い程 熱を帯びて焼け付く 夏風が揺らす陽炎が まだ 此の目に映るうちは 歌うよ、君がいたことを! 悔やむ程、此の身を焦がす炎。 夏風が凪いだ現世で まだ、あの陽炎は絶えぬから、 歌うよ! 確かに触れた体温を、君の声を!
