誠実の切り売りに骨折れるここ数年 晩年と揶揄される街で ラブソングは古代文明 なんて映画を消せば 狭い狭い箱庭で 悠々と不自由で遊んでる 寄る辺はマグネット 呪いに似ている 引力で引かれあって 吹き溜まれ 約束して そばにいて 厭わないわ 私は この街が朽ち果てようとも 構わないの 厭わないわ ただあなたの香りを 残して、残して行って 言葉は拐かし 心根に雨晒し 私は口を閉じ 沈黙に恥晒し 寄る辺はマグネット 呪いに似ている 引力で引かれあって 成れの果て 離れ離れだってことさえ 厭わないわ 私は 生まれてこの方 居場所さえなかったの 厭わないわ ただ余すこともなく 砕けて、砕けてしまえ 厭わないわ 厭わないわ 私は この街が朽ち果てようとも 構わないの 厭わないわ ただあなたの香りを 残して、残して行って 残した言葉に意図はないわ