キャラメル頬張っては 振り返る苦い顔をして 尖った歯に引っ付いたんだ 0時過ぎ 生態は謎、安いアパート 太陽が嫌いで明け方に眠り ガラクタの山で笑う あの子はたぶん吸血鬼 町を賑わす怪事件 新聞の見出しもお揃いだ 飲み干したラズベリー さあ、いこう、いこうよ ね おいで少年よ 真夜中を2人じめにしよう とびきり甘くて刹那くて まるで醒めぬ悪夢のようだ さあ急いで もっと知りたいよ 暗がりの中でも眩しくて 今きみはどんな顔してるの? 素敵な秘密でいっぱいだ ね、ベイビー クラスメイト騒いだ猥談が 寝不足の頭に刺さって 窓越しの風が吹いていた 正午過ぎ 思い浮かべるニヤついた顔 その度に少し赤くなるハート 引き換えに色濃くなる退屈 悪いクスリみたい 止まらないあの怪事件 キャトルミューティレーション 続出だ くだらないTVをオフにして いこう、いこうよ ね おいで少年よ “本当”っていつも寂しいね とびきり甘くて切なくて 気がつけば朝陽は差し込んで 醒めちゃうんだ 「もっと遊ぼうよ」 遮るように噛みついた 金網に2人は寄り添って 哲学や恋や道徳を振り切るよ 「きみを知りたいよ 暗すぎてなにも見えないや」 『泣いてたってバレやしないさ でもそんな顔もかわいいね』 ね、ベイビー あのね少年よ 心臓を撃ち抜いてくれないか 永いハリボテの永遠を ひとかけの銀の銃弾で さあ撃って! ね、ベイビー ね、ベイビー!
