もう「会いたい」は 言わないからね 私見えないふりして 秋の終わり 隣 ひらり 私色が落ちて枯れてゆく じゃあバイバイしたら行くからね なんて冷たいふりして 冬の始まり 終わりのない この甘い果実にさよならを 二人で歩いてるこの道も 疲れて眠るいつもの夜も これから何回も 君と何回も 繰り返すとして 繰り返すとして... 「何も変わんないよ」って 誰もわかんないよ いつしか寒くなって 私も大人になっていて きっとあのまま ただずっとそばにいたら 今でも止まってた もう「会いたい」は 言わないからね 私見えないふりして 秋の終わり 隣 ひらり 私色が落ちて枯れてゆく じゃあバイバイしたら行くからね なんて冷たいふりして 冬の始まり 終わりのない この甘い果実にさよならを すこし笑って嘯くあなたも 目を逸らして俯くあなたも 私ちゃんと気づいてて 応答しないままで ごめんね だけどあなただって 知っているんでしょ この 二人の真実を この季節が終わるのかも どうなるのかも ああ ふと歩けば 刺すように沁みる 空気が 右手を冷やしてく 一等星の憂いた光 金木犀の涙は私を 引き留めるけれどもう行かなきゃ だから 「会いたい」は言わないからね 私見えないふりして 秋の終わり 隣 ひらり 私色が落ちて枯れてゆく もう再会なんてないからね 一人手を振り返して 冬の始まり 終わりのない この甘い果実にさよならを 二人だけの日々の中で 忘れかけていた 愛の形をした何かを 私ちゃんと ちゃんと しまっておくよ 独りだけの道の中で 走り出してみた 桃色に染まれない君を ねぇ私は 待ちきれなかったの