夕暮れ茜空を眺めて 貴方と寄り添い歩いた 振り切れない不安を感じても 秋風(かぜ)が優しく包み込んだ 悲しみさえもやがて 消えていくでしょう 貴方がいるだけで優しく笑えるの 永遠を望むのはワガママですか? この幸せ続けばいいのに 貴方を想い恋い焦がれる 凛と咲く真っ赤な相思華 いずれ散りゆく短命な華でも 色褪せず咲き誇ればいい ふと見せられた片道切符 当たり障りのない会話 いつもと違う見慣れない表情(かお) 嫌な予感、胸が騒ぐ きっとこれが最後になると 頭をよぎる 「貴方の見てる夢、 私も連れてって」 曖昧な貴方の答えの中には もう私はいないと悟った 似たような人、似たような声 他の誰かじゃ私ダメなの 一面に咲く相思華のように ずっと一緒だと思っていた 涙が滲む 「泣き真似だから」 別れ際つい癖で強がる 私の為、貴方の夢の為 精一杯のお別れを 思い出の中 私を照らしてくれたのは 貴方だけだった 「もう行かないと」 「どうかお元気で」 強く握った手を離した