今日が沈むころに雨が降る 後ろ指指すよう 瞳孔を囲むように どうやらもうここ、まで どうせならもうそこまで 深夜の砂嵐 めまいと間違い 傘は持っていないから どうして間違ってしまう せめてあと少しくらいは どうして間違ってしまう せめてあと少しくらいは 今も巡っている 君の体温と靴の先 水たまりを飛び越え 指の隙間から零れ落ちる情景 黄昏に染まっていく 二度とは戻れない後悔の道のり 降り注ぐ瞬きに歩みは止まった 初夏の終わりに君とさよならを 落とした針はまわり続けて どうして間違ってしまう せめてあと少しくらいは どうして間違ってしまう せめてあと少しくらいは 取り返しのつかないくらいに 君を 君を