ああ 窓の隙間から 溢れて溶け出す夢 ああ 僕の目を塞ぐのは 名前も知らない色 絶え間ない往来に 風が吹くその度に 光と埃が舞い上がる 耳を澄まして何を願う? 今君を待つ僕の影も やたら頼りなく響く声も ほら そっと包んでゆく時の流れ いつもそうさ 夜を待つ日々だ さあ よく見える方の眼で 視線を定めてみて 今まぶたに映った画を 重ねて透かしてみよう かけがえのない今日に さよならをする時に 二人はピタリと立ち止まり 輪ゴムの銃で星を狙う ただあてもなく続く日々に 僕ら思い思い描く地図に ほら そっと浮かんでゆく星の彼方 いつかきっと夜の真ん中で 絶え間ない往来に 風向きが変わるたび 光と埃が目に染みる 輪ゴムの銃で何を狙う? いま 君を呼ぶ僕の声も やたらささくれた指先も どうかずっと繋いでいて 君のそばに いつもそうさ 夜を待つ日々だ