夏の焦燥に駆られて叫ぶ 鳴いてるのが猫なら返事してくれよ 少しの愛と器用が欲しい 風の方向すらも読めないボクが 人の心を読むなんて贅沢だ 錆びた看板を見て鏡でボクを見た 気持ちになるな でも止まれないや 明日を追って風と競って走って 揺らめいた ナニカが君の代わりになるなんて 思えないから 汗垂らして赤信号を無視して駆け 抜けたボクは 報われない救われないそんな運命だ 轍を残して消えてった車の群れが 赤色の光に見えた 綿毛に遊ばれていたら夏になって アイスも溶ける肌になった グラスから滲む汗に口を滑らせた 不安定な影を追いかけて此処は 何処だ 目に染みる塩水が影に落ちる 夏を追って風に吹かれボクらは 消えてった 明日がボクを迎えに来るなんて 思えないから ただ走って止まらないでずっと駆け 抜けたボクらは 追い越せない追い付けない夏を 追いかけ続けたんだ