君が見ている世界を僕も見たくて 少しだけ 近づいていいかな 木漏れ日が差し込み 桜を纏う 振り返った君は少しだけ笑って 淡く 眩しくて ずるく思うよ すり抜けてく 風が花びらを追い越して 忘れないで 二人で読んだ 物語の余白に描いたこと 晴れ渡る空に 風が花を飲み込んで ありふれた君の側で笑っていたいな いつまでも言葉にして 声に出して 全部 僕が君を紐解いて 薄く 淡く 消えゆく 花びらが空を埋める ♪ 掴もうとすれば指をすり抜け 諦めたフリをすれば肩にのる どんな言葉なら 繋がるかな どこまでも無邪気に 空にひらり消える どうしようもなく 惹き込まれてしまうよ ♪ 太陽に遠慮した白い月が ブランコの上にポツリと浮かぶ 本当は君の背中を見たいけど 僕は月を見てしまう 桜を飲み込んだ風は 君の周りで踊るのが好きみたいだ いつまでもずっと ずっと この物語の続きに 寄り添っていたくて 君が見ている世界を 少しだけ覗きたくて 溢れ出した声が震えてしまうよ 健やかなるときも 病めるときも ずっと 僕は君を紐解いて 薄く 淡く 消えゆく 花びらが空を埋める