私のリアルはモノクロのフィルム 色のない景色がそこにあるだけ 生きてる意味を探してぼやける日々 を絞って 死ぬ意味なんかもっと見えてこなか ったあの頃 心の隙間に棲むパラサイト 私なんかどうせって吐き捨ての論理 明けない夜の生息者 朝日を呪っては臆した 完成された箱庭 揺り籠の上で 私の世界は壊れて色を失って 日陰も日向も見境なく食べられて 窓辺の白いガーベラは俯いたまま 「多分ねワタシも灰になってしまう の」 あれからの日々はモノクロデフォル メ 気づけばあなたはいつも隣にいて 「君は変わっていくのが怖いだけな のでしょう」 トゲみたいな言葉を囁いて笑うの 壊れた私の世界をちゃんと 壊してくれたのはあなただけだった 私の世界はゆっくりと生まれ変わっ ていく 空っぽの私にも色が生まれていく 窓辺の白いガーベラは風に揺られて 少しだけ朝日に笑ったような気がし た したんだ 夜明け前が一番実は暗いってこと 光に包まれている今だからわかるの それを教えてくれたのが あなたの飾らない裸の言葉 私の世界はこんなにも生まれ変わっ ていく 空っぽの私にも 私もこの両手であなたに色を添えた いな 空っぽだった私にも色が生まれたか ら 個性も何にもないつまんない色かも しんないけど もらった色の温もりをあなたにもあ げたいな 真っ白なガーベラが朝日と戯れあっ て 笑ってるあなたへまたシャッターを 切ったの これが今の私をかたどった世界だ 泣きそうになるくらいあなたとの世 界だ