とるものもとりあえず

歌詞

てか何分くらい経ったっけ テレビも付けっ放しで 食べかけのシチューだって 随分冷めてしまって 君がさっき出て行って 取り残された空間で 見えているものは全部 さよならに変換されてしまうんだ 片付いている1DK 見えないもので 散らかって 洗濯物はベランダで 二人分が揺らいで ここからのネオンだって 今はあんなに遠くて ぼんやり手を伸ばしたって ひとりでは届かない光で 「あなたには見えていない」 君の声がリピートしてる とるものもとりあえず 部屋を飛び出した 光のまにまにハイファイ 闇にあらがった とるものもとりあえず 部屋を飛び出して 君を見つけたところで 言葉も持って来ていないけど 終電過ぎの住宅街 沈黙に色が着いて 記憶のサイレントムービー 夜空に上映されてる 何も見えていなかったんじゃない 何も見ていなかっただけ そばにいることの意味を今なら。 。 君が「なんでもない」というた びに 漏らした白い息に 何も言えなかった とるものもとりあえず ペダル漕ぎだした 闇のまにまに「バイバイ」波に 呑まれた とるものもとりあえず 名前を連呼した 心のどこかに かくれんぼしている君のもとへ 指切った指切った ボクネンジンの約束 伸び切った伸び切った 平行線 ああもう切れそう 確かな空耳「私はここにいるよ」っ て ずっと ずっと ねえ聞こえていたのに 二人の続きが見たい シチューも温めなおそう とるものもとりあえず 部屋を飛び出した 「光のまにまにハイファイ」闇を転 がった とるものもとりあえず 部屋を飛び出して 君を見つけたところで 何を話せばいいんだろう 気の利いた 言葉なんて どうせ言えないから とるものもとりあえず 何も言わずに 何も言わずに