“どうしよう” 泣きべそをかいて 帰ってきた君を見て つくづく僕ら親子だなって思った 赤く染まった君の目 “どうしたの” その手握り 尋ねた頃には西日入った 僕の胸暖かく窓も喜んで 洗濯物は乾いていた 君と僕は同じ目をしている 大都会の波にもまれ なんとなく日々を過ごす 僕の尻尾に火がついた このまま煙が出て 君が笑うなら良いや それが良いや 僕らの夢は質素なものに変わり 質が良く素敵だなって 白い布に包まれた君を見てたら 思い出したんだあの日の長い夜の事 君の声が聞こえて 僕の尻尾に火がついたっけ 大都会の波にもまれ なんとなく日々を過ごす 僕の尻尾に火がついた このまま煙が出て 君が笑うなら良いや “おめでとう” やっと君と 僕の元離れゆく君と こうして居酒屋で 乾杯と言えるようになった “どうしよう” 赤く染まった僕の目