まだ手書きの 手帳なんだねと 初めて交わした あの春の会話の 3冊後の記念日に 印を付けてふと思った 忙しい日々を 過ごした二人が 今欲しいものを 特別な時間なのだからこそ 時計の針が退屈に 聞こえるくらいに ゆっくりと過ごす なんてのもいいかもな 無理矢理に休みを合わせたり どこまでも車を走らせた思い出 無茶なことも たくさんしてきたね あの頃のことを話そう まだ余裕が あるわけじゃないけど 少しでも君に 気遣いばっかりを させないようにしていくよ 僕だって少しばかりは 大人になったんだ あの桜の花を 一人見た日より 二人で手を繋いだぬくもり それが何より大事だよ 何を手に入れてどんな遠くにも 行けるようになっても この手帳に詰まった思い出 それは君としか共有できない記憶 これからずっと君と過ごしたい 確かめ合いたいゆっくり 特別な時間なのだからこそ 時計の針が退屈に 聞こえるくらいに ゆっくりと過ごす なんてのもいいかもな 一生一緒に居てよなんてさ まだ言えるタチじゃ ないかもしれないけど これから先も見守ってくれよ 冷めることのない想いを
