振り返る 花の記憶に 俯いて "かなわない" 知らせてしまう 夕立で 抱き寄せて 落ちた椛の お別れに 落ち着かぬ 時雨がふたり 結い直す。 朧月 過ごす布団と 制服で 梅雨の日の 傘と誘惑 絵空事 帰り道 鳴く鈴虫が 残るので ひとりきり 雪の降る街 つきあかり 釣り合わず 天秤遊戯 また花火 冷めぬまま 三日月にある 忘れ物 振り返る 花の記憶に 俯いた。 "かなわない" 知らせてしまう 夕立が 抱き寄せて 落ちた紅葉の お別れで 落ち着かぬ 時雨がふたり 崩してく。 思い出す 春の轍を 悔やんでは 秘めていた 誰も知らない 夏の癒眼 秋のまま 止まる時間を 空にする 夜桜と 夢と文学 教室に 雪景色 あなたの瞳 吸われゆく 無機質に 曇る空色 暴いては 解の無い こころの糸を 断つように 染み付いた 重い何かが 壊れてく あの景色 あの夕暮れを 魅せてよね 振り返る 花の記憶に 俯いて "かなわない" 知らせてしまう 夕立で 抱き寄せて 落ちた椛の お別れに 落ち着かぬ 時雨がふたり 結い直す。 卒業と 十七音と 恋文の 最後の言葉 あたし、裁いて。
