生まれ変わると猫の目になり 消えた身体を土に隠した 凪ぐ夜に煩く通知を響かせる 深海生み出し横になる 爪を研ぐこと忘れる様に 知らぬ狸の自讃ばかりで 甘く見た栄誉と着飾って歪んだ心で 一つずつ消えてく まだ頼める? 期待を打ち砕いてしまった 哀れだねえ! 虚構の姿でまだ息をする 舞台袖のお前にあげた解毒剤も 意味を成すのに何も伝えないなら 返してくれ 利己的の相を露わにしたね 剥がれ落ちた偽物の音 明かせないの? 独りの世界で戯けていな こんな紙切れなど書かずとも 別に悪意ひとつで滅ぼせる 下手な事実ばかり擦っても 飽きてきた、もう飽きてきた 山積みで途切れたセンテンス 解せないシナリオを描いては 正すのは誰? エゴの小説 幽霊のせい 黒塗りのペンネイム 空っぽの肺で無機質になる 擦り減っていく摩耗品の様な 脊髄から 音を出すのに大きすぎた憤怒が 縛ってゆく 手を出したならば歯を食いしばれ 数ミリの目線も指も削ぎ落として 見たくないものに遭わせてやる 生み出したその代償が あまりに重すぎた 気付いてよ この苦しみに …気づかないよな! どうでもいいもんな 性はもう変われない 虚構の姿でまた息をする 舞台袖のお前にあげた解毒剤に セカイを魅せてそれで 終わりだなんて 有り得ないよなあ!? 利己的の相を露わにしたね 崩れ落ちろお前の全て 最後だから [消した名前も ゼロも物語(はなし)も 詩も旋律も"ぼく"のこと]