桔梗色の空が広がる 「失くしものは何?」と君は問う 黒曜石の地図を覗いた 何処か懐かしい、その景色を。 白鳥が舞う停車場で、独り ほんとうの幸せは何処にある? 哀しみも淋しさも 喜びも優しさも 知ってしまったから苦しい 君とならば、世界だって駆け回れる りんどうの花咲く丘の向こうへ あの日の君に言えなかった言葉を 今も、探してる。 水晶の砂を掬い上げる 「欲しい物は何?」と僕は問う 行き先のない切符をかざした 何万年も前の光に 強くない癖に笑って 「大丈夫」って頷く 君の姿が霞んだ 銀河の果て 蠍の火が迸る 真の幸せのために この身燃やして 闇夜を照らす 紅の光のようになりたい 「また、二人きりだね。」 「どこまでも一緒に行こう」 目を、開けた そこには優しい夢だけが 遺されていた 君がいれば 世界だって輝き出す りんどうの花咲く丘の向こうまで あの日の君に云えなかった言葉を 今も、探して…