人生という夢の途中で、 栞を挟んで、あなたはここで、 羽を休めている。 目を瞑ろうとしている。 幸せに鈍感な私たちは、 辿り着いた場所を夢と呼べるのか、 それすら分からなくなって。 忘れるには思い出が多すぎて。 常(とこしえ)の幸福 なんてないことを、 どうして私たち人間(ひと)は 知り得ないのでしょう。 諦めて、泣いて、 痛みをすり換えて、 この現世(うつしよ)さえ 失えたら。 どんなに身軽なことでしょう。 貴方が愛せる貴方でいることが たった1つ幸せになれる道。 人の生は一冊の本のように、 ただ綴られて閉じるだけ。 幾万冊から選ばれしその道を、 貴方なりの歩幅で。 その生を。その生を。