大人になって何年目? 諦めの先の毎日は 読み飛ばすように過ぎ去って 意味なんて見出せないまま 選ばなかった未来を ふと後悔してしまうのは ”どうせ”って言葉で逃避した 僕を許せなかったから ”間違いたくない” ”誠実でいたい” ”幸せに続く道だけ歩きたい” リセットボタンも 標(しるべ)もない 君と誓った夢さえも忘れたい 雨に濁る夜風の匂い 失った未来が僕を惑わす 理不尽に搔き消された その空虚な心が泣いてる 君の記憶は愛だった タチアオイの花が揺れる 月に呼ばれた 君の背を追いかけて 闇へ誘って(いざなって) 午前四時の雨空は 深愛を薄めたような色をしてる 虚しい嫉妬も 膨らんでく劣等感も 溶けてしまえばいい ”傷つきたくない” ”嫌われたくない” 醜い悪意 見えない刃が 飛び交う世界など抜け出して 君だけを想う歌を 歌っていたい… 誰かの記憶と共に 何度だって愛される そんな歌を奏でられたら… 雨に霞む花の香りが 失った未来を僕に手渡す 正しさを褒めるより ”間違えたっていいよ”と伝えたい 君の記憶は愛だった タチアオイの花が咽ぶ ただ真っ直ぐに 気高い夢追いかけた 君へ 届くように (Sleep in the gentle dream...)