星空のマグカップに 紅茶を注ぐ 朝の匂い 空が白んでゆく 捲った本の隙間から 溢れた栞 ああ 懐かしい声が聞きたいな ああ あの頃の ああ 何気ない 日常が僕を引き止める ああ 思い出の ああ 中ずっと 漂っていられたらなあ ありふれた日々に散りばめられてた 永遠の欠片 形なき宝物 どんな嘘も混ぜぬように 歩いたあの並木道 色褪せないで スーツに身を包んで 鏡を覗く 憂鬱な一日が始まってゆく 何度も見返す写真 バスに揺られて ああ 君は何をしてるだろう? ああ 何故僕は ああ何故もっと 時間を大事に出来なかったの? ああ 空想の ああ 未来さえ あの日に託したまま この先の人生どれだけ歩んでも あの心地いい 居場所は還らない 夜が明けた公園で 語り合った夏の日に 戻れるなら 気まぐれに降りた 人生(バス)の停車場で “頑張ったよね“と君が笑う ざわめく樹々と遠茜 静まりかえる世界 走り出す 最後、あの場所へ ありふれた日々に散りばめられてた 永遠の欠片 形なき宝物 優しい風に吹かれて 靡く髪と影法師 忘れないよ