音は羽を広げ待ち焦がれた 伝えたい言葉を選び取りながら 小さな窓から感情を乗せて 此処から何処へでも飛んでゆける 稲妻が夜を照らした後に 降り出した雨は世界を洗った 僕は花びらが散ったことも知らない あの陽だまりをずっと夢に見ていた 離れているなら 星をなぞって あなたと結んだ 目印へ歩き出す 手の指先で 弧を描いた 夜空を瞬いて 星よ 五線譜を彩れ まだ 音符は僕らに応えてくれる 灯りのない世界を歩こう 声を聞かせて その手を見せて 音符と言葉を合わせて 今 光り出す あぁ 幾星霜の来る日を 涙と歩んで来た 消えることのない傷を抱いて 手の指先で弧を描いた 笑顔に照らされて 歌う 星々の凱旋歌 今消えない光を繋ぎにいこう また会えるように祈りながら 「また会えるよ、星を結ぼう」