こんな時間なのに 太陽は元気で ぬるま湯に似た水 喉鳴らし流す 公園の遊具で 遊ぶ子供の様 虫刺されみたいに 振り返す挙動 紫色の空を 明かりが薄く彩って 目を開く 真夏のリフレインから 始まる知らない花火 去年で最後だったのに 抑えられなくて 振り向けば振り向くほど 巡る季節が愛しい 明ける事のない夜に グラスを鳴らして ひび割れた画面を 滑る指はきっと 恐れを捨て去った 電波を飛ばして 一面の星空が 霞む程の酷い疲れ 楽しんで 水分がなくなるほど 涙も汗も流れて 踏み込めば踏み込むほど またここに戻る 流れ星に見えたのは 頭ぶつけたからじゃない? 水平線の先には 昇る月 一つ 紫色の空を 明かりが薄く彩って 目を開く 真夏の悪あがきから 始まる知らない花火 去年で最後だったのに 抑えられなくて 振り向けば振り向くほど 巡る季節が愛しい 明ける事のない夜に 心臓を止めて