フニョイスキー

歌詞

ツバメの家族を追い出したカラス 僕を見下ろして羽を伸ばしてる 相変わらずの日々が変わりそうな 予感がして あの日あなたに会った 街のセレブのランウェイと化した 公園の隅で斜めに構えている はじめましての変な客 紙袋 大事そう 抱えてる その時転んだ! フランスパン飛んでって 噴水のなかへ 子どもたちに笑われて 犬に吠えられても 洒落たスーツの襟を 正すあなたからは 目を離せない 気の毒で不憫で なのに幸せそうな あなたの人生を見た まるで想定内と想定外の 一瞬だけ交わるとこ 今日もいる パンを齧って噴水の縁 今日もいる 同じスーツでひっそりと 今日もいる 今日も…… 九日目 昼下がり 気付いたら 話しかけてた! フランスパン 僕にちぎってくれたのさ 硬く湿気て何も味がしなかった 鉛筆と埃の匂いのジャケットの肩 雨が降る 「毎日フランスパンを 食べているんですか 飽きはこないんですか?」 眠たくなる声で 「いいえ、 これはわるい夢を見た日だけです」