ゆらゆらと淡き記憶 くちびる淋しと鳥が泣く 繋がる糸 切れることは はじまりの刻から わかっていた 風に舞う言霊の行方を探し続けて 想いだけこの場所に留め置きたいと 願った 刹那に燃える このからだから羽根をもぎ取られよ うと 光射す地に あなたが無事に生き着けるよに 想い願いて この手を伸ばし広き空に仰げば 玉響の音 心貫き散りぬるを ひらひらと映る波間の その身焦がし散る華の 滴指に絡めとり くちびる染めし歩きゆく 離れても放れても あなたの未来を祈る 一人でも独りでも わたしの未来を抱く 薄氷ほどの儚き糸 溶け消えぬ間に約束を あなたの未来を祈りながら 私の未来に旅立つ この身照らせ いずれ溢るる満開の華明かり 永遠の鼓動 艶やかに舞い 轍を刻み 私も咲き 誇るあなたの 影を笑みて送りて 千年先も淡き彩から唐紅に