心を今ひとつ半分こしてみて 中を覗きたくなるような恋だった 物干し竿から君の香りがする 駅前のスーパーいつ頃開くのかな 側にあるほんのささいな ものほど大切と知った 十代最後の春 遠くばかり見上げては 満たされたふりの僕らは 目に見えるものばかりを 幸せと呼ぶ こんな昼下がりの午後には 君の好きだったギターを弾いて またいつの間にか寝てしまうような 日々の中で生きていたい 隙間風に揺れるブラウス 僕の好きだったあの一コマの 声のない幸せを 訳のない温もりを 人は普通と呼ぶのだろう こんな昼下がりの午後には 君の好きだったギターを弾いて またいつの間にか寝てしまうような 日々の中で生きていたい 隙間風に揺れるブラウス 僕の好きだったあの一コマの 声のない幸せを 訳のない温もりを 日常の二文字に変えてしまった