バナナの皮が 剥けないほどの力の出ない指先で、 あたしは頬をささえてみろ。 恋にいのちを捧げてみろ。 はしゃいだ数だけ寂しくて、 バースデーケーキに赤い顔を 埋めてしまいたい。 今日は愛しい特別な日。 あなたとの思い出をひとつずつ、 ロウソクみたいに吹き消して。 「ひろがる夜空はだれのもの? あたしのものでしょ?ねえ、神様。 今日だけはもう、 強がっていてもいいでしょ?」 はしゃいだ数だけ寂しくて、 バースデーケーキに赤い顔を 埋めてしまいたい。 今日は愛しい特別な日。 あなたとの思い出をひとつずつ、 ロウソクみたいに吹き消して。 グラスに映ったあたしはきれいな ドレスで着飾っていたわ。 ぼろぼろ涙と割れたグラスを 元どおりにしながら。
