「愛されたい」と泣いていた 誰かがずっと嗚咽漏らして 午前六時アラームの音 昨日と今日の境目は曖昧だった 深い水底に沈みたい もう一切何も聞こえないように 「海が綺麗だろう」って 九月が泣いた 九月が泣いた 明日なんていらない ただ、ただ、今だけは 両の手から零れる青を 夢を 壊さないでよ 連れて行かないでよ ねえ 愛されたいのは僕だって わかってたんだよずっと 全部独り言なんだ 迷惑だったよね 「ごめんね」 いいだろう もういいだろう 傷ついた身体で歩くのは もう嫌だ疲れたんだ 「海が綺麗だろう」って 九月が泣いた 九月が泣いた 遠くに見える明日に手を振った