青い風が頬を撫でる温度 許されたい僕の声も攫って溶かして 壊れたものはもう 色褪せすぎて霞んだ 身に覚えのないそれを握りしめて 歪んだ視界、もう意味のない僕を 消し去る呪文を一二の三で放てよ 散る花の如く真白になれば 世界は少し綺麗だろう 目を伏せて泣く君の顔がまだ こびり付いて辛いから さよならだけじゃ足りない、 この感情を投げ捨てるなら 終わってくれよ 温い雨が僕を叩く速度 今はその甘い罰がただ心地よくて 壊れたものはもう 砕けて戻らないから 思い出せば痛む景色を 振り返らぬように 荒んだ想いも、意味のない約束も、 消し去る魔法を一二の三で唱える 終わる世界のように真白になれば 心はきっと晴れるだろう 目を伏せて泣くのは僕なのに 君が受け止めてくれるから さよならだけはできない、 この感情が届いているなら 笑ってくれよ