離れて揺れる灯火 滴る善 只の哀に触れて 惑う裁可「及ばずとも」 伏した心火、盛る 一二三と罪の数まだ燻ぶ 「あなたの顔が今も消えなくて」 四五六と『逢い』の数もう叶わず 「黄泉の桜と舞え」と誘われ 一二三と瞳を 四五六と祈りを カラカラと鳴る風に 笑う花を手折る指先 「あなただけだ」「あなただけだ」 と云う声は震える 赤い匂い 「咲いて」まだこの想い流れる 儘に砕ける命 「眠るだけだ、また逢えるさ」 と捧ぐ詩に込める この愛灯歌 見つめて揺れる眼が 滴る赤 只の愛に触れて 惑う心「及ばずとも ここに真価、残る」 一二三と罪の数まだ燻ぶ 「あなたの顔が今も消えなくて」 四五六と『逢い』の数もう叶わず 「黄泉の桜と舞え」と誘われ 一二三と瞳を 四五六と祈りを 火文と言葉を 死頃と命を カラカラと鳴る喉に 襲う雨が手折る指先 「あなただけだ」「あなただけだ」 と云う声は聞こえず 赤い匂い 「裂いて」まだこの重い身体 儘に砕けて命 「眠るだけだ、また逢えるさ」 と捧ぐ詩に込める この愛灯歌 願うよりも言葉を聞かせてよ あなただけに伝えたかったよ