またね 乱れてしまったんだね 昨夜ひとりきり雨音を肴(あいて)に ただね いられなかったんだよ 無機質装っては浮き沈み苦しんで どうやら雨音は途切れた どうかここにいる 理由(わけ)を消さないで 五月雨降り注げ そして私を閉じ込めて 窓打ち鳴らし こぼれる溜め息さらって 見つめども空は赤らむだけ またね ふざけた別れだったな 無駄に夕日が綺麗で 思い出してしまうだろ ただね いたらなかったのは 重々承知してる 収集つかないことも 五月雨降り注げ そして私を閉じ込めて 窓打ち鳴らし こぼれる溜め息さらって 雨 こんな世界に 私を置いていかないで 雨 それとも遠く私を手招いている? 見かねた夕日は夜を纏う そして私は部屋を脱ぎ捨てよう