ねえ、僕らどうしようもないね くだんない愛で泪を涸らしては 消えてしまいそうな夜を何度も 過ごした 酷く莫迦なアイロニーは 誰ひとり救えやしないのだけれど 色褪せた此の部屋に沈む僕らの揺り 籠さ ねえ、ほんとどうしようもないね 差し伸べられた手を振り 払ってみたり 誰かの優しい声すらも疑ってみたり 擦るばかりのキュニコス 使い古された言葉で慰めて 排水に混ざって溶けていく ほら、パルスの到来 僕らの脳内 酩酊状態 勘違いね! 姦しくって 静かになって 朝と夜が戯れ合うみたいに チクタク共鳴 ラルラル警報 誰か此処に居るの? 散らかしちゃった心の聲を 今狭い匣に閉じ込めるよ どうせなら嫌ってほしいんだ 愛を識るほど醜悪な膿に溺れて 吐き気だけが確かに在った 此の自分を愛せない儘大人になって 「特別」なんかになれない 二人だけに降る雨に花束を ねえ、静かにしてよ一寸 くだんない愛に此の身を窶しても 花が枯れてしまう程に時間が 経っても 廻り続けるディジネス ありふれた懊悩に魘されてまた 堰を切った様に溢れる ほら、パルスの到来 僕らの脳内 酩酊状態 勘違いね 姦しくって 静かになって 朝と夜が戯れ合うみたいに チクタク共鳴 ラルラル警報 君が此処に居てよ! ふざけあった幼い過去を また狭い匣に閉じ込めるよ どうしても 嫌いになれないあなたの事が 饒舌に語る其の眼に 僕の心は見透かされて 不揃いな花束を持って歩いていくよ 矮小な花弁たちが 二人だけに降る雨を羨むんだ 是から先もずっとこうして 生きてくんだってさ 全く以て同情の余地すら無い生き 物ね 噎せ返る様な哀歌が僕を晒っている ねえ、教えてよ 此の罪を贖う遣り方を どうせなら嫌ってほしいんだ 愛を識るほど醜悪な膿に溺れて 吐き気だけが確かに在った 此の自分を愛せない儘大人になって 「特別」なんかになれない 二人だけに降る雨に花束を