みなそこのうた

歌詞

ひとりで水の中 落ちていく其の身体 踠けば水を飲み　ゆらゆらゆらゆら 苦しい水の中 いつでも出られるのに 頑なにいつまでも ゆらゆらゆらゆら 千年程経ちました 誰かが来て言いました 「其処から出してあげましょう」 ゆらゆらゆらゆら 僕は其の手を取って 其の身体を引き寄せて 水底へ沈めました ゆらゆらゆらゆら よかったね　ほんとうによかったね 太陽の届かない暗闇でいっしょに 過ごしましょう よかったね　ほんとうによかったね ここはなんにもない暗闇さ 愉しみましょう 僕らは皆　水から産まれて 数え切れない程の苦痛を受けた 此れ以上罰を受けると謂うなら 産まれた場所へ僕たちは帰ろうよ ああ、助けてってさ 言葉も此の場所じゃ届かないや 今際の際が来ても此の頭変えれない ばかだね　ほんとうにばかだね 太陽に嫌われた 暗闇でいっしょに退化しよう ばかだね　ほんとうにばかだね ここはなんにもない暗闇さ 苦しみましょう ああ、ゆらゆら揺蕩う身体の境界線 溶けていくまるで初めから僕なんて 居なかったかのようだね　ねえ 僕らは皆　水から産まれて 数え切れない程の苦痛を受けた 此れ以上罰を受けると謂うなら 産まれた場所へ僕たちは帰ろうよ 産まれた場所へ僕たちは帰ろうよ 光は僕らの醜いところを もう耐え切れない程に照らす責め 具さ 此れ以上罪を重ねると謂うなら 産まれた場所へ僕たちは帰ろうよ 揺り籠に乗って温かなところへ 此れ以上罰を受けると謂うなら 産まれた場所へ僕たちは帰ろうよ 産まれた場所へ僕たちは還ろうよ