日暮れには 誰もが心軋ませて 忘れた匂い 思い出す この場所に 気づけば想い流れ着く 記憶の湯気に包まれて 滑り落ちて割れたグラス 波のような日々に追われて暮らす 束の間の安らぎと旅を求めて カフェに 暗がり照らす月の光のなか浮かぶ あれはまわる舞姫 Oh, uma sombra linda 遠い舟唄の胸に沁むトレモロよ この日一日の業のすべてを 抱きしめて海に還せよ 今日が沈む港に 群れる鳥たちの火遊び 夢のような色の黄昏見つめる カフェで 暗がり照らす 月の光のなか揺れて ほら かたむく歌姫 Oh, uma sombra linda この場所に 気づけば想い流れ着く 荷札の文字に国はない