プラスチックのプランター 人工パールのベッド 真っ赤に燃える夜の中 百合の花を 見てるかな ずっと考えてた あなたの指先が 指す方 僕らが会うたびに 優しくほつれて 美しかった模様が ほら 汚れるんじゃなくて ただボヤけてゆく 大人になると感じなくなる甘みを ずっと追いかけてた あなたの指先を その手をもう一度とって 編んでみよう 暗いピンクに塗った 屋根をバールで割って 真っ赤なウソの壁を蹴り 本当だって言えるから ずっとここにいたよ あなたの行く先が 指す方 僕らが生きるほどに 膨らみ続けて 身体が宙に浮かんで ほら 弾けるんじゃなくて ただ昇ってゆく 大人になると追い出せない恐怖に つよく握りしめた あなたの指先を ひとつずつひらいて 花びらの形 僕らが会うたびに 優しくもつれて ベッドの上に倒れこむ 死んでるんじゃなくて ただ壊れている 大人になると 見上げなくなるおもちゃを ずっと回していた あなたの指先は その手をもう一度とって 編んでみよう ずっと追いかけてた あなたの指先を その手をもう一度とって 編んでみよう