はらはらと舞うひとひら 傾いた月が照らす 朝焼けを待つことなく 消える泡雪 七重八重咲けども 結ぶことなく 花めくことを願った餞 幾度も巡りながら 風に散る 手向け草 別れ路は後を濁さず 最後には手を差し伸べて 過ぎ去った日々を想い 傾いた月は何処へ 朝ぼらけ 待ち人なく 舞った風花 あの日 誓ったこと 叶うことなく 花めくこともないのか餞 花の色 うつれども わびしさは消えぬまま 待ちわび されど虚しく 長々しい夜は更けて 七重八重咲けども 結ぶことなく 花めくことを願った餞 幾度も巡りながら 風に散る 手向け草 別れ路は後を濁さず 最後には手を差し伸べて