沈んでゆく 水底に溶けるように 音もなく 呼吸の熱も かすかな光も 溢れてく 闇に呑まれ 伸ばした指先で触れた 泡のように僕も散れたなら いつか見た光を追いかけて 暗い世界の底でも 僕は探すよ 例え息も鼓動も続かなくとも だから最後にまた 夢を見せて 暗闇に 目が慣れてゆくほど 苦しくて 閉じた瞼の 裏に張り付く 淡い色も 眩しくて 冷たさが僕を包んで 腫れたこの心を隠すから 息をただ吐いて 沈めたらきっと 楽になれてしまえると このままどこまでも 暗い世界で 息を止めて 沈んで 波に身を任せ いつかのあの青い光も 夢に溶ける 響く音もないこの小さな部屋で 忘れた頃にまた扉叩くように 胸の鼓動 僕を押し上げるように 鳴り止んでくれないの だからきっと僕はまた 君を探すよ この寒い世界の中で 灯る光を 最初に視た夢を 暗いこの海の底で 僕は生きるよ この鼓動が息も熱も尽きるまで 空の色を見せて 夢でいいから 夢でいいから。
